白鵬は復活へ、照ノ富士は綱とりへ 初日・2日目に試練の2番、カギ握る序盤戦

 進退がかかる白鵬。復活には序盤がカギとなる
 初日から難敵と当たる照ノ富士
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 「大相撲名古屋場所」(4日初日、ドルフィンズアリーナ)

 取組編成会議が2日、行われ、6場所連続休場から進退を懸けて出場する横綱白鵬(36)=宮城野=は初日に新小結明生(立浪)、2日目に東前頭筆頭の遠藤(追手風)との対戦が決まった。実戦勘が不安視され、序盤でつまずけば立て直しが厳しくなる。綱とりに挑む大関照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=は初日に遠藤、2日目に新小結若隆景(荒汐)と難敵を迎え撃つ。

 崖っぷちの白鵬にとって楽な相手などいない。初日の明生は過去1勝0敗ながら、馬力を武器に新小結へ駆け上がった成長株。2日目の遠藤は過去13勝2敗ながら、先場所も優勝争いを演じた相撲巧者。取りこぼすようなら暗雲がたちこめる。

 手術した右膝の回復に心配はない。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)も「取ってみないと分からない」と言うように、あとは実戦勘。序盤がカギを握る。

 横綱審議委員会から史上初の「注意」決議を受け、名古屋場所の成績を見て最終判断される。結果を出さなければ引退は不可避だ。

 取組編成を担う審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は「横綱として出るなら責任感を持って頑張ってほしい。優勝する気持ちでやらないといけない」とゲキを飛ばした。

 綱とりに挑む照ノ富士も試練。場所前の稽古は部屋の関取衆にケガ人が多く、万全の稽古ではなかった。

 初日の遠藤には過去4勝5敗で、先場所も優勝争いが佳境の14日目に敗れている。2日目の若隆景は“大関キラー”。照ノ富士自身は3連勝中だが難敵だ。

 先場所、2場所連続4度目優勝を果たし、最近6場所で3度の優勝。師匠でもある同部長は「成績が安定している。準ずる成績なら十分可能性がある」と、改めて優勝に準ずる成績を昇進ラインとした。

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