競泳・池江はリレーに専念 “エース”として個人種目よりチーム優先

 日本水泳連盟は28日、東京五輪での日本選手の種目エントリーを発表し、白血病を乗り越えて代表入りを果たした池江璃花子(20)=ルネサンス=は個人種目には出場せず、リレー種目に専念することになった。個人種目も出場可能だったが、この日、400メートルリレーへのエントリーのみが発表された。今後エントリー提出のある400メートルメドレーリレーと新採用となる男女混合400メートルメドレーリレーを含め、最大3種目に出場する可能性がある。最初のレースは開会式翌日7月24日に行われる400メートルリレー予選となる見通しだ。

 池江にとってこの夏は、仲間と思いを、そして自身の夢を24年パリへと“つなぐ”夏になる。代表選考会を兼ねた4月の日本選手権で50メートルと100メートルの自由形、100メートルバタフライなどを制し、リレー代表権を獲得していた池江は、個人種目の出場も可能だったが、エントリーを見送った。「リレーで選ばれているので、一番はリレーで力を発揮したい。楽しみながら、全力でチームに貢献したい」と話していたように、リレーチームの“エース”として役割をまっとうすることを決断した。

 日本選手権では4冠を達成したとはいえ、まだまだ完全復活への途上。この日、エントリーが発表された400メートルリレーに加え、同メドレーリレー、同男女混合メドレーリレーも出場となれば、最大3種目6レース。ベストパフォーマンスを発揮し続けるために、個人種目を入れる余地はなかった。

 ただ、競泳ニッポンに勢いを与える重要な立場を担う。400メートルリレーは開会式翌日24日に予選が行われる。池江自身も「初日の流れは日本チームとしても特に大事」と話しており、快泳で日本競泳陣全体のムードを高める覚悟だ。

 19年2月に発症した白血病から復帰する過程の中で、目標に掲げたのは24年パリ五輪だった。病魔と闘い、過酷なリハビリを乗り越えて、奇跡的にたどり着いたTOKYOの舞台。仲間とともに完全燃焼し、完全復活への階段をまた一つ上がる。

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