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綱とりへ、照ノ富士「力を絞り出して最後に笑っていたい」

 「大相撲名古屋場所」(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)

 名古屋場所の番付が21日、発表され、綱とりに挑む照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が東筆頭大関に就いた。都内の部屋からオンライン会見し、「チャンスが目の前に来ている。精いっぱい準備してできる限り頑張ってチャンスをつかみたい」と意気込んだ。

 東京五輪の影響で例年より初日が1週間早い日程。「自分としてはあまり変わりない。みんな一緒のこと」と、うなずいた。綱とり成功の鍵について「やっぱり普段の準備じゃないかと思う」と、力を込めた。

 春、夏場所と連続優勝し抜群の安定感。昇進を預かる審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は「1年で3回の優勝。2場所連続で優勝している。(名古屋で)準ずる成績を出せば話も出てくる」と優勝に準ずる成績を昇進ラインとしている。

 2015年夏場所で初優勝し大関昇進。両膝の大けが、内臓疾患も重なり14場所維持した大関から陥落した。その後、一時は序二段まで降下。どん底からはい上がり、再入幕した昨年7月場所で5年ぶりV2を果たすと、怒とうの勢いで駆け上がった。先場所、大関復帰場所で4度目の優勝を飾り、不屈の魂を印象付けた。

 両膝に爆弾を抱えながら、頂点へあと一歩。「力士になった人はみんな目指している。一番の地位だし、なった人にしか分からないことがいっぱいある。だからこそ経験してみたい」と語った。

 初めて関取になった時、「こんなに変わるんだという気持ちだった」とうれしかった。幕内に上がったら「こんなに違うんだ」と実感した。三役、大関と昇進し、地位の重みも味わってきた。

 唯一届いていないのが横綱。「ならないと分からないことはたくさんある。経験してみたい」と繰り返した。

 現在は部屋の関取衆相手に実戦を重ね、仕上げている。「いつも通りに準備していつも通りに臨みたい」と、平常心だ。

 復活を支えて続けてくれた師匠の伊勢ケ浜親方からは「チャンスが目の前に来ている。準備して頑張れ」とハッパをかけられてきた。師匠の番付に並ぶことが恩返しになる。

 モンゴルの先輩、横綱白鵬(36)=宮城野=が進退を懸け、出場する予定。照ノ富士とは4年ぶり対戦となるが「自分のことで精いっぱい。目の前の一番に集中して、15日間務められたらいい」と、自然体で臨む。

 運命の名古屋に向け気負いはない。「綱とりということだけど自分の相撲を取り切って千秋楽で力を絞り出して最後に笑っていたいと思う」と話した。

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