内村航平 五輪巡る逆風 考え抜いた末の答え「僕の中では考えないようにしている」

 「体操 NHK杯」(14日開幕、長野ビッグハット)

 東京五輪代表選考会を兼ねた大会を前に、有力選手が最終調整を行った。鉄棒に絞り、4大会連続五輪代表入りを目指す内村航平(32)=ジョイカル=は、H難度ブレトシュナイダーを成功させるなど、順調な調整ぶりを披露した。

 日本国内で開催中止を求める声が強まっており、白血病を乗り越え、五輪代表に内定した競泳の池江璃花子へ、辞退を求めるメッセージが届くなど、夢舞台を目指すアスリートに逆風が吹いている。内村は思いを巡らす中で、1つの答えに辿りついたという。

 「僕の中では考えないようにしている。あるとかないとかは、目指す立場としてはかなり大事ではあるけど、僕は好きで体操を始めてここまでやってきた。目の前の練習や開催されている試合を全力でやろうと。考えた先に辿り着きました」。

 アスリートが開催可否を決定できるわけではない。「1つは僕はまだ東京五輪の代表でないので、議論できる立場じゃない。あと選手で決められることではないので。議論しても変える力がない。議論している暇があるなら、練習しようと。日々考えていく中で、勝手にそういう考えになりました」と、明かした。

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