大相撲 5月7日応急対応処置講習会開催 響龍さん悲劇繰り返さない

 日本相撲協会は30日、土俵上の応急対応処置講習会を5月7日に開催することを発表した。参加者は審判部の親方、警備担当親方、医師らで両国国技館の土俵周りで行う。

 春場所の取組で頭部から土俵に落下した境川部屋所属の三段目力士、響龍の天野光稀さんが急性呼吸不全のため28日に28歳の若さで死去した。土俵上の事故による死去は極めて異例で角界は衝撃に包まれた。

 響龍さんは事故当時、頭を強打し意識はあるものの、首から下が動かなかった。呼び出しがあおむけにした後、医師が土俵に到着。たんかで救急搬送されるまで5分以上を要した。

 悲劇を繰り返さないよう、初動対応の迅速は必須。夏場所(5月9日初日、両国国技館)へ向け、救急の知識を親方らに徹底講習することになった。

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