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取組で頭部から落下の響龍さん死去、28歳 闘病1カ月超…“土俵禍”に角界ショック

 日本相撲協会は29日、境川部屋所属の三段目力士、響龍の天野光稀さんが急性呼吸不全のため28日に都内の病院で死去したことを発表した。28歳だった。春場所の取組で頭部から落ち、首付近を負傷。救急搬送され闘病していた。土俵上の事故による死去は極めて異例で角界はショックと悲しみに包まれた。葬儀・告別式は部屋関係者のみで執り行われる。

 1カ月以上、寝たきりで重いけがと闘っていた響龍が帰らぬ人となった。取組の事故が原因による力士死去は極めて異例となる。

 春場所13日目、3月26日の取組で投げられた際、頭部から落下。首付近を強打し、うつぶせのまま、土俵上で動けなくなった。その後、たんかに乗せられ救急搬送された。

 頸椎(けいつい)損傷の疑いで意識はあり話すこともできるが、首から下が動かない状態となった。師匠の境川親方(元小結両国)は「一生懸命、治療に専念しております」とコメントし弟子の闘病を見守ってきた。

 角界関係者によれば4月初旬に肺炎を患っていたという。肺炎が改善した後は、肩が少し動くようになってきていた。負傷から回復の兆しはあった。それだけに、急性呼吸不全の死が無念でしかない。

 現役力士が亡くなるのは2020年5月13日、新型コロナウイルスに感染した三段目の勝武士さん以来。約1年後、またも角界は28歳の若い命を失った。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「ご遺族の方のご傷心を察しますと、お慰めの言葉も見つかりません。私自身、突然の訃報にただただ驚き、ぼう然としております。闘病生活、さぞ辛かったかと思いますが、ご家族や師匠らの懸命の看病のもと、力士らしく、粘り強く耐え、病魔と闘ってくれました」と悲痛な思いをコメントした。

 悲劇を繰り返さないよう、協会は専門家の意見をまとめ“土俵禍”への対策措置に全力を挙げる。協会関係者は「夏場所(5月9日初日、両国国技館)も目前。何らかの対策を作っておかないと」と話した。

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