初場所で初優勝した大栄翔のルーティンは卵かけご飯 本場所中は食べて会場入り

ぶつかり稽古する大栄翔(左)=日本相撲協会提供
基礎運動をする大栄翔(日本相撲協会提供)
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 「大相撲夏場所」(5月9日初日、両国国技館)

 初場所で初優勝した小結大栄翔(27)=追手風=が28日、埼玉県草加市の部屋で幕内翔猿、剣翔、大奄美、十両大翔丸、大翔鵬と約20番取って調整した。稽古後に電話取材に応じ、「関取衆が多いんでやっぱりいつも通り本当にいい稽古できてますね」と充実感があふれた。

 先場所は初日から4連敗を喫したが、中盤以降、盛り返し8勝7敗で勝ち越した。「きつい星の中、勝ち越したのはよかったと思いますけど、まだまだやっぱりもっともっと勝ち星が多くなるようにやっていかないとダメだなと思いました。きつい状況からも勝ち越せたのは本当に自分の中でも自信になりました」と収穫と課題がともにあった。

 優勝翌場所でやはり、硬さはあった。「まだまだやっぱり実力も安定していない、力もまだまだなのかなという思いですね。(プレッシャーは)自分の中ではあんまりなかったんですけど、そういうのも頭のどこかにあったのかもしれないですけど」と振り返った。

 目指すは大関。「やっぱりまだまだ立ち合いも、もっともっと強くしていかないといけないですし、やっぱり攻めもまだまだ甘いところがあるのでそういうのを徹底して、同じように前に出て自分の相撲を取り切るということを目標にしています」と突き押しをまだまだ磨き上げる。

 昨年4月から日大大学院に入学し「ファミリービジネス」を研究する。コロナ禍で大学に通うことはできないものの、定期的にリモートで講習を受ける。「大学院の方もゼミとかに参加して、意見交換とかそういうのをしっかりやっていますね。今は4月ということで新しく入ってきた方たちもいるので、そういう人たちとこの前、1回やったのは自己紹介とどういう修士論文を書いていくかという発表みたいな感じでやりました」と、来春の卒業に向け、修士論文も考えていく。

 「大学院のこともそうですし、稽古もそうですし、出られないからこそ時間をいいふうに利用してやっているって感じですね」。ステイホームを有効活用している。

 日大から新しい化粧まわしも贈られた。「今場所からつける形だと思うんで。初なんで、しっかりいい成績を残せるように頑張りたいです。期待にも応えていけるようにしたいです」と力を込めた。

 癒しもあった。春場所後は埼玉県朝霞市の実家にいる愛犬チロルちゃんに会った。「1回帰って軽く散歩しました。部屋の周りをちょっと歩くぐらいです10分ぐらいですかね。自分も場所休みだったので、ちょっとだけ運動になりましたし」とリフレッシュした。

 ルーティンは卵かけご飯。本場所中はいつも食べてから会場入り。「毎朝、丼にご飯と、卵を二つ落として、食べてから行きます」とキッパリ。しょう油は「牡蠣だし醤油ですかね。ヒガシマルさんの」と、アピールした。

 先日はテレビのバラエティー番組でギャル曽根と大食い対決したが完敗。「いやあ、情けないっす。(角界でもギャル曽根級の大食いは)本当にいないんじゃないですかね。本当に余裕でぺろりと食べていたんで。ギャル曽根さんは恐ろしいっす」と脱帽した。

 夏場所の目標は「初日から自分の相撲を100%出して、全力でやっていきたい」とキッパリ。4大関となり、次の大関候補として存在感を見せたい。「出るからにはいい成績残して、上を目指してという毎回そういう思いでやっているので。やっぱり今は関脇に上がりたいですね」と意気込んだ。

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