体操・内村航平は羽生結弦と「すごく似てる」前人未踏を追求「お互いそういう性格」

 体操の東京五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権が15日、高崎アリーナで開幕した。16日に予選を控える内村航平(32)=ジョイカル=が取材に応じ、「五輪に対してというより、この選考会に向けてやってきた。2日間しっかり試合ができるように、準備してきたものをそのまま出したい」と意気込んだ。

 いよいよ五輪代表選考も本格化。昨季から鉄棒に絞って五輪出場を目指す内村にとっては、スペシャリストとして迎える初の五輪選考会となる。団体メンバーの選考基準がスペシャリストにも門戸が広がり、3種目で貢献できれば可能性があったため、一時は検討したが、改めて鉄棒だけに絞ることを決断。「チームに入りたい気持ちがあるが、それで五輪にいけないよりも五輪にいけた方がいい」と明かした。

 昨年12月の全日本選手権では15・700点という異次元の高得点をマーク。「調子は去年の方がよかったといえばよかったかな」としつつ「それに近いところまできている」とうなずいた。

 五輪に向けた道は綱渡りが続く。この全日本の予選、決勝、5月のNHK杯、6月全日本種目別の予選、決勝でハイレベルな演技をそろえる必要がある。「6種目の場合はミスがあっても立て直せるが、今回は(種目別までの)5日間ミスが許されない中でやり抜かなければならない。プレッシャーもかなり懸かる」と認めた上で、「緊張感はあるけど、やることは変わりない。まずは明日が一番大事。気負わず準備してきたものをそのまま出したい」と誓った。

 刺激を受ける存在もある。先日、フィギュアスケートの羽生結弦(ANA)が、成功すれば史上初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の習得を目指す中で、内村が鉄棒のH難度「ブレトシュナイダー」を習得したことが励みになっていると明かした。内村も「僕も刺激をもらっている」と明かし、「五輪2連覇している立場として、やっぱり結果じゃないところに目を向けてやっている。常に人の一歩先を見て組み立てている。人がやっていないことをやりたい、新しいことにチャレンジする、そういうことでしか自分が満足いかない、お互いそういう性格だと思う。すごく似てるなと思う」と分析した。

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