塚原夫妻が沈黙破る「私は女帝でもなんでもいい」千恵子氏、テレビ番組でパワハラ否定

 体操女子代表の宮川紗江(18)を巡る問題で、宮川からパワハラの告発を受けた塚原光男副会長(70)、千恵子女子強化本部長(71)夫妻のインタビューが9日、フジテレビ系「Mr.サンデー」で放送された。インタビュアーは、フリーアナウンサーの宮根誠司が務めた。

 騒動が激化して以降、沈黙を続けてきた千恵子氏だったが「もう言われ放題で。女帝だとか。ちゃんとしゃべらないといけないなと思った」と、出演の理由を説明。夫の光男氏、息子の直也氏への誹謗中傷もあり「私は女帝でもなんでもいい。(夫と息子の)名誉を回復したい」と、力を込め「暴力から始まって、パワハラになって、引き抜きになった。私たちは暴力(の対処)だけやったのに、なんでこういう展開になるのか」と、現状への疑問付を突きつけた。

 宮川は暴力行為で無期限の登録抹消処分を受けた速見元コーチの処分は重すぎると主張。その裏には、塚原夫妻が自身を朝日生命体操クラブに引き抜きたいという思いがあると主張している。

 宮川が明かしている千恵子氏から掛けられたという「私の方が速見の100倍教えられる」という言葉について、千恵子氏は「私は100倍なんて言葉は使わないし、自分の方がとか自慢はしない」と否定。

 宮根アナウンサーからの「処分は妥当か?」との問いに光男氏は「(厳重注意という)そういう声もあったが、結論としてNTC(ナショナルトレーニングセンター)という聖域でやったということが大きな問題」と、妥当性を主張した。引き抜きについても、光男氏は「一切ない」と否定した。

 宮川の選手としての実力については、「脚力は世界レベル。瞬発力がある」(光男氏)、「アクロバットは一流。あとはダンス的なものをやれば、上のレベルにいける」(千恵子氏)と評価する一方で、速見元コーチとの二人三脚のままでは「メダルは難しい。世界の1、2位はそんなに甘くない」と、厳しい見方。理由については「踊るバレエとか、表現力に問題がある」(光男氏)とし、朝日生命体操クラブへの勧誘ではなく、世界から振り付け師を招へいしたプログラムもある2020東京五輪特別強化選手に入ってほしかったと、説明した。

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