池江璃花子「伸びていく自信しかない」3シーズンぶり代表ジャージーに笑顔

 7月23日に開幕する東京五輪の競泳日本代表内定選手が14日、オンラインで取材に応じた。白血病からの完全復活を目指す女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=は、日本選手権で4冠を達成し、五輪代表にも内定。「意外と早く戻ってこられた。自分自身にも期待しちゃうような伸び方をしているので、五輪本番に対しても楽しみ」と開幕100日前となった大一番に向けて明るい表情で語った。

 池江の表情や言葉は希望に満ちていた。「あとは伸びていく自信しかない」。体には大会8日間の筋肉痛も残る中、慣れ親しんだ日本代表ジャージーにも3シーズンぶりに袖を通した。「いたはずの場所だったし、自分の居場所。ここに戻ってこられた喜びが大きい」と声を弾ませた。

 復活への途上で今夏の五輪切符をつかんだ。自身も想定外の早期復活に驚きつつ、大会前から代表を狙えるタイムに近づいていたことも冷静に振り返る。「結果が出たのは偶然じゃなく必然。ああいうタイムを出せる練習をしてきた自信があった。頑張ってきて良かった」。リレー代表に決定し、個人種目でも本番で出場する可能性もあるが、「どこまで体力が持つかも考慮して決める。リレーで選ばれているので一番はリレーで力を発揮したい」と抱負を述べた。

 ただ、状況が全て好転しているわけではない。この日で五輪開幕100日前となったが、新型コロナウイルス感染拡大で今夏の開催を危ぶむ声はいまだに大きい。それでも池江自身、18年平昌五輪でフィギュアスケートの羽生結弦が2連覇したニュースを聞いた直後のレースで、感動をパワーに変えて日本記録を出したことも振り返りながら、「スポーツには未来を変える力がある。必ずしもみんながポジティブに捉えているわけではないと思うが、(五輪が)あるなら全力で応援してほしい」と呼びかけた。

 昨夏、国立競技場での開幕1年前イベントでは聖火のランタンを手にした。その池江自身が、東京五輪の希望のともしびになっている。

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