「ソフトボール日本リーグ女子　ビックカメラ高崎３－０シオノギ製薬」（３日、ベイコム野球場）

　１部が各地で開幕し、２連覇中のビックカメラ高崎は昨季８位のシオノギ製薬に３－０で完勝。東京五輪の日本代表７人を擁し、好発進した。太陽誘電から移籍した日本代表の二刀流、藤田倭投手（３０）が５回２安打無失点。４番としても初回に中前打を放ち、投打で勝利に貢献した。

　３連覇を狙うビックカメラ高崎に、移籍後初登板で開幕白星をもたらした。藤田が５回０封。打っては初回の中前打で追加点に貢献した。

　この日、手応えを感じたのは、エース上野由岐子から助言を受けた「質のよい直球」だ。「球速はどちらかというと落ちているが、上野さんから常に質の高い、重さがある飛ばされない球を投げるようにしたほうがいいと言われて、冬に練習してきた」。この日は上野から「勢いがあってすごくいいんじゃない」と声をかけられた。

　日本代表の宇津木麗華監督は、東京五輪で上野と藤田を投手の二本柱を見込んでおり、開幕戦も視察した。「上野さんだけじゃないと見せるチャンス」と藤田は力強く言い切った。