野村忠宏氏、故古賀稔彦さん悼む「初めてかっこいいと思った柔道家」奇跡のバルセロナV感銘

 柔道男子最軽量級で五輪3連覇の野村忠宏氏(46)が27日、横浜市内から配信した「野村道場」のオンライン柔道教室に参加した。24日に亡くなったバルセロナ五輪71キロ級王者の古賀稔彦さんについて「初めてかっこいいと思った柔道家だった」と悼んだ。

 野村氏が高校生だった1992年、バルセロナ五輪の直前練習で左膝に重傷を負いながらも、執念で金メダルをもぎ取った姿に感銘を受けたという。「あの姿を見た瞬間にファンになった。強い選手、すごい選手は他にもいっぱいいたが、かっこいいと憧れのみで見られたのは古賀稔彦先輩が初めてだった」と述懐した。

 96年アトランタ五輪では日本代表のチームメートになったが、「古賀先輩の練習時間はそんなに長くないが、やるときの集中力や気迫がすごかった。世界の超トップ選手の柔道の向き合い方をそばで見させてもらって、学んだことはいっぱいある」と感謝。「世界中の柔道家から憧れられる豪快な一本背負いだった。まだまだ若い選手に厳しく楽しく柔道を伝えてほしかった」と早すぎる別れを惜しんだ。

 また、シドニー五輪100キロ超級銀メダルの篠原信一氏(48)も「僕ら世代にとって憧れの存在だった。斉藤(仁)先生もそうだが、素晴らしい柔道家が早く亡くなってしまう。残念。まだまだ(後進に)伝えることがあったと思う」と故人をしのんだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス