楢崎智亜“スピード王”日本新連発V 準決&決勝で更新「自信になる」

 「スポーツクライミング・スピードジャパンカップ」(6日、グラビティリサーチサンガスタジアムbyKYOCERA)

 男子は東京五輪代表に内定している複合、ボルダリング世界王者の楢崎智亜(24)=TEAM au=が準決勝、決勝と自身の日本記録を更新する圧巻のパフォーマンスで初優勝を飾った。

 この男はやはり底知れない。楢崎は準決勝で5秒79をマークし、これまでの自身の日本記録(5秒90)を更新。そして決勝では5秒72まで伸ばし、ガッツポーズ。1日で自己記録を0秒18伸ばし「5秒7台を出したいと思っていた。うれしい」と、うなずいた。

 自らが編み出した序盤のトモアスキップ、そして中盤からは海外選手の動きを吸収したマルチンスキップ、サブリ・サブリというムーブを組み合わせて、直線的な登り方を追求する。1月からはこれまで避けてきたウエートトレーニングで足を強化。世界記録5秒48も視界に入ってきており、世界王者でもあるボルダリングだけでなく、スピードでも世界のトップレベルと戦える可能性を示した。

 東京五輪まであと4カ月半。「自信になった」。金メダルへの死角は埋まりつつある。

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