錦織圭「自分のテニス」戻った 約5カ月ぶり&今季初勝利、改良努めたサーブさえる

 「男子テニス・ABN・AMROワールド」(1日、ロッテルダム)

 シングルス1回戦で世界ランキング45位の錦織圭(31)=日清食品=が第7シードのフェリックス・オジェアリアシム(20)=カナダ=を7-6、6-1で破った。白星は今季初で2020年9月末の全仏オープン1回戦以来約5カ月ぶり。錦織は右肩の故障で昨季終盤の大会を欠場し、復帰した今季はツアー団体戦のATPカップと全豪オープンの計3試合でいずれも敗れていた。2回戦でアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。

 約5カ月ぶりの勝利をかみしめるように、錦織は控えめに拳を握った。大喜びはしなかったが、内心は手応えで満ちていた。右肩負傷、新型コロナウイルス感染と不運が続いた20年以降で「一番良かったと言える試合だった。自分のテニスが戻ってきているのを感じた」。再出発の1勝に、頬が緩んだ。

 変化を実感したのが第1セットのタイブレークだ。「重要な場面でいいポイントを取れた」と序盤の3連続得点で先行し、4-4と追い付かれても焦らなかった。ストロークだけでなく、新コーチと改良に努めたサーブもさえ、ここ2年間でツアー7度の準優勝と成長著しい20歳のオジェアリアシムを崩した。

 右肩故障から復帰した今季はいずれも世界ランク上位との対戦だったとはいえ、ATPカップ、全豪オープンの計3試合で勝ちなし。19年10月の右肘手術以降、限界説も聞こえる中、31歳の錦織は希望を捨てていない。

 自分より年上の33歳ジョコビッチ(セルビア)や34歳ナダル(スペイン)ら今なお全盛の選手を挙げ「まだ年取ったとは思っていない。20代に比べて疲れるという感じもまだない」と言い切った。2大会連続メダルが目標の東京五輪も控える今季。「どんな時も前を向く」とはい上がる意欲に燃えている。

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