森氏辞任 東京五輪負の連鎖止まらず 安倍前首相ら招致、立ち上げ時のトップは総退陣
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視ととれる発言をした問題の責任を取り、辞任する意向であることが11日、関係者の話で分かった。12日午後3時からの評議員、理事を集めた合同懇談会で表明する。後任は最終調整に入っており、日本サッカー協会元会長で、日本バスケットボール協会の会長としても協会立て直しの実績がある川淵三郎氏が最有力となっている。
これまで様々な問題が噴出してきた東京五輪だが、今度は開幕まであと半年を切る中で、運営のトップが交代するという異常事態に陥った。13年の招致成功、そして14年の組織委立ち上げ時にいた政府、関係団体のトップはすべて入れ替わることになった。
※招致時、立ち上げ時のトップの顔ぶれ
内閣総理大臣 安倍晋三(健康状態を理由に20年8月に辞任)
日本オリンピック委員会(JOC)会長 竹田恒和(招致汚職疑惑が浮上し、19年3月に任期満了で退任)
東京都知事 猪瀬直樹(政治資金疑惑で13年12月に辞任)
東京五輪・パラリンピック組織委員会 森喜朗(女性蔑視発言の責任を取り、21年2月に辞任へ)