「競泳・ジャパンオープン」（７日、東京アクアティクスセンター）

　女子５０メートル自由形決勝が行われ、白血病からの完全復活を目指す池江璃花子（２０）＝ルネサンス＝が、復帰後最速となる２４秒９１をマークして２位に入った。池江が表彰台に上るのは昨年８月の実戦復帰後初。「すごくハイレベルなレースで２位に食い込めて、自分の成長をすごく感じられた」と声を弾ませた。

　着実に国内のトップ戦線に戻ってきたが、今夏の東京五輪出場については「そこまで意識しているわけではない」と改めて心境を明かした。代表選考会を兼ねる４月の日本選手権についても「まだ（出場種目は）考えてない」と明かし、「これからの状況にもよるし、体調とも向き合って、あまり無理をしないように。今年は東京五輪を目指してやっているとは言い切れないので、少しずつ伸びていければいいと思っている。焦らずやっていきたい」と話した。

　池江は昨年８月に実戦復帰し、同種目で２６秒３２。それから半年で１・４１秒記録を縮めており、「まだ（再び）泳ぎ始めて１年たってない中で、自己ベストからコンマ何秒という世界に戻って来られてすごくうれしい。過去は置いておいて、さらに上をいけるようにしたい」と話した。