卓球・前回王者の宇田幸矢がまさかの初戦敗退「緊張感あった」高校生相手に苦杯

 「卓球・全日本選手権」(15日、丸善インテックアリーナ大阪)

 男子シングルス4回戦が行われ、前回王者の宇田幸矢(明大)は鈴木笙(静岡学園高)に3-4(11-5、8-11、10-12、12-10、4-11、11-9、7-11)で負け、まさかの初戦敗退となった。

 フルゲームの末、最後はエッジボールで不運な幕切れとなった。前回王者は「勝つ自信はあったけど、いざコートに入った時の緊張感があった。思い切ってきた高校生に食らいつけず弱気になってしまった」と肩を落とした。

 昨年3月に腰痛があり、5月に疲労骨折が判明。8月まで練習もできなかった。大会前はフィジカルトレーニングを中心にコンディションを整えてきたはずだったが、本来のプレーは見せられず「けがしてあいた時間を埋められてはいない」と苦い顔だった。

 同日には明大所属の3選手が、14日にチーム内に発熱者がいたことを受けて棄権となった。別行動していた宇田は14日の20時過ぎに連絡を受け、出場が確定したのは当日朝。「今日の朝まで出られるか分からない中で準備してました」と明かした。

 今後に向けては「世界ランクを上げることが第1の目標」と話し、「もっと練習して、自信を持ってプレーできるようにならないといけない」と成長を誓った。

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