内村航平に五輪団体メンバー入りの可能性 選考基準に「世界ランク1位」継続審議に

 日本体操協会は13日、オンラインで常務理事会を開催し、東京五輪の代表選考基準を部分承認した。

 団体メンバー4人については、延期前の基準では個人総合によるNHK杯の上位2人を選出することになっていたが、5月に行われるW杯東京大会で4月の全日本選手権との合計得点で最上位選手を1人、NHK杯の最上位選手1人に変更。その他の2人については、前述の2人との組み合わせによるチーム貢献度で選出される。

 これまでチーム貢献度による選出には、NHK杯での順位が必要で、個人総合出場選手に限定されていたが、今回、条件の1つとして種目別の世界ランキング1位という案が提示され、継続審議に。水鳥寿思男子強化本部長は「選考基準を見直した時に必ずしもスペシャリストがまったく貢献できないということはないと。チーム貢献で得点を押し上げることができる」と、スペシャリストを想定した提案であることを明かした。正式に承認されれば、鉄棒に専念し、個人での東京五輪出場を目指す内村航平(32)らにも団体出場の可能性が出てくる。内村は12月の全日本選手権で、リオ五輪以降の世界選手権金メダルスコアを大きく上回る15・700点をマークしている。

 ただ、東京五輪の団体メンバーはリオ五輪までの5人から、1人減った4人。スペシャリストを加えた場合、個人総合をこなす主力に負傷者などが出た場合、戦力の大幅ダウンは避けられないという問題もある。水鳥強化本部長は「(団体が)4-4-3で争われる中でスペシャリストを、複数の種目をやっていない選手を団体戦に使うことがふさわしいのかどうか、よく考えた方がいいということになった」と慎重に話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス