天理大、メイジ撃破!悲願初優勝へ王手 決勝での“早明W雪辱”へフィフィタ気合

 「ラグビー・全国大学選手権・準決勝、天理大41-15明大」(2日、秩父宮ラグビー場)

 準決勝2試合が行われ、初の頂点を目指す天理大(関西1位)が明大(関東対抗戦1位)に41-15で快勝した。2大会連続17度目の大学日本一に挑む早大(関東対抗戦2位)は帝京大(同4位)を33-27で下した。決勝は11日に東京・国立競技場で行われる。

 関東対抗戦王者に引くことなく押し切った。ノーサイドの笛が鳴ると天理大フィフティーンは大きな声を上げ、喜びを爆発させた。フランカー松岡大和主将(4年)は「天理のラグビー部員全員の勝利だと思う」とベンチ外のメンバーを思いやり、2季ぶりの決勝進出に胸を張った。

 前半から攻め立てた。3分にWTB土橋源之助(4年)が抜け出し先制トライ。同24分に追いつかれたが、その5分後にフッカー佐藤康(3年)が勝ち越しのトライを決めた。そこから4連続トライと突き放した。

 後半には2連続トライを許しながらも、守備でも粘りを見せた。堂々の戦いぶりに小松節夫監督(57)は「強い明治大学さんに対してどれだけチャレンジできるか、考えながら準備してきたことが出せた。最後までプレッシャーをかけることができて、強いアタックを止めることができた。頑張ってくれた」と選手をたたえた。

 2季前は決勝で明大に、昨季は準決勝で早大に敗れ、対抗戦勢上位の壁を越えられなかった。日本航空石川高出身で、大学生ながらサンウルブズにメンバー入りしていたCTBシオサイア・フィフィタ(4年)は流ちょうな日本語で「ずっと負けてきて4年生でラストの年なので、日々そこ(早明)をイメージして練習してきた。次はワセダ」と、最後の年にまとめて早明への雪辱を果たすつもりだ。

 決勝までは9日間。「試合を意識して、この日(決勝)のためにめっちゃ準備をする」とフィフィタ。1984年度に3連覇した同大以来の関西勢制覇もかかる決勝。並々ならぬ思いで悲願の初優勝へ突き進む。

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