アイスダンス・小松原組が3連覇「感謝の気持ちを込めて滑った」

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(27日、ビッグハット)

 アイスダンスのフリーダンス(FD)が行われ、小松原美里(28)、小松原尊(29)組=倉敷FSC=が175・23点で3連覇を果たした。

 日本のアイスダンスの先頭をひた走る小松原夫妻が、貫禄の3連覇を飾った。11月に日本国籍を取得した夫・尊は、これまでの「ティム・コレト」から小松原尊の日本名で出場する初の大会だった。

 美里が「とても誇りに思う。初優勝は何もわからないままで、去年はけがで必死だった。今年は大変な状況の中で、滑れていることが奇跡。感謝の気持ちを込めて滑った」と話せば、尊も「今年はすごく大変な年だった。良い演技を見せられて、とってもうれしい」と、笑顔で語った。

 抜群の安定感で、氷上に愛を描いた。演技直後、尊はフィニッシュのまま、左拳を握ってガッツポーズ。「すごく緊張していた。昨日も演技前に吐いていたぐらい。できたという気持ちがあったので、ガッツポーズした」。ただ、美里は「ガッツポーズの時は、私は(演技で)死んでいる状態。なんか揺れてるなと」と、苦笑いで振り返った。

 現状では最も北京五輪に近い存在。前日に高橋・村元組が転倒し、村元が負傷した際、真っ先に駆け寄ったのが尊だった。「アイスダンスにけがはつきもの。僕も経験がある。でも笑顔で終われて良かった」。心優しき日本アイスダンス界のリーダーが、3月の世界選手権で五輪枠を狙う。

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