スポーツクライミング 野中生萌が宣言通り2連覇「ものすごく気持ちいい」
「スポーツクライミング・複合ジャパンカップ」(27日、石鎚クライミングパークSAIJO)
男女各8人による決勝が行われ、女子は東京五輪代表の野中生萌(23)=XFLAG=が2連覇した。2021年の五輪で実施される複合はスピード、ボルダリング、リードの順で3種目に臨み、三つの順位を掛け合わせたポイントの少ない選手が上位になる。野中はそれぞれ2、1、1位で2点、藤井は5、1、3位で15点だった。
女子の野中は宣言通りの2連覇を飾り「自分のベストを尽くしてこの結果を取れたのは、ものすごく気持ちいい」と満足げな笑みを浮かべた。東京五輪代表の野口啓代(TEAM au)ら有力選手の多くが欠場した中で、五輪代表としての面目を保った。
スピードは最後のレースでミスが出て1位を逃し「心が折れそうになった」と言う。しかし「しっかり集中し直した」とボルダリングでは最初の課題(コース)をただ一人、ノーミスでクリアすると、高いバランス感覚が求められた続く課題も完登して1位に。リードでも粘ってトップの高さまで登った。
五輪出場基準を巡る国際連盟と日本協会の1年以上に及ぶ係争が12月12日に決着。正式に代表に決まり、常にもやもやを抱えていた状態は解消された。「目標は五輪で金メダルを取ること。そこだけに集中して、できることをやりたい」と競技に打ち込む。





