阿武咲、霧馬山の2人が合同稽古6日間完走 「けがなく無事終わって良かった」

 大相撲の合同稽古最終日が23日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、平幕霧馬山(陸奥)、阿武咲(阿武松)の24歳の2人が6日間、完走した。初日は13人と盛況だったが大関貴景勝(常盤山)は3日で終了。前日からは両横綱の白鵬(宮城野)、鶴竜(陸奥)、大関朝乃山(高砂)も欠席した。

 阿武咲は最後は小結高安(田子ノ浦)と熱戦を演じ6勝11敗。頭からゴツンと激突し、突き押しの応酬で全力を出し切った。「楽しかった。シンプルに。安関(高安)をしっかり押そうという意識でやらせていただいていますね。(6日間参加し)本当に感覚的にはものすごくいい感覚でしたし、やっぱり関取衆と取れるってだけで違いますね」と、気持ちよさそうに話した。

 初日には横綱白鵬(宮城野)から指名も受け、圧力も体感した。「独特な雰囲気というか、あるので、それに飲まれないようにしっかり正面でいい相撲を取れたということに意味がある」と、初場所(21年1月10日初日、東京・両国国技館)に向け収穫を強調した。

 部屋には自身しか関取がおらず、初日までは若い衆を相手に仕上げていくことになる。「いい感覚はあるので、あとはしっかりお正月もしっかり体動かして、感覚だけ忘れずにしっかりやっていけたらなという感じですね。全体通していい稽古になりましたし良かった。けがもなく無事終わって良かった」。正月返上で初日から大暴れを目指す。

 霧馬山は7番取って2勝5敗。6日連続で実戦を重ね、多くを吸収。「一生懸命最後まで頑張って、いい稽古になったと思う。(体の疲れは)まだ若いから全然、大丈夫です、はい」と笑った。

 高安と左四つがっぷりになり、力は出し尽くしたが、やはりパワー負け。「全然、話にならないですね。まわしとって自分の相撲を強くしないと。まわしにいっても普通に負けるので。いい勉強になっていると思います」と、強調した。

 今年初場所で新入幕し、11勝を挙げて敢闘賞を獲得。幕内に定着し最高位は東前頭筆頭まで上がった。同い年の阿武咲らには大いに刺激を受けてきた。

 「(阿武咲とは)稽古場で初めて稽古したので。同い年なので、どうしても負けたくないという気持ちでやっていましたね。2人で頑張って、すごくいい稽古になったと思います。大関(貴景勝)も同い年なので、自分も負けないように稽古を頑張っていきたいと思います」と来年、さらなる飛躍を目指す。

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