白鵬「責任を全うしたいと思う」新調した綱を締めて気合新た「若手の壁に」

完成した新しい綱を締める白鵬(代表撮影)
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 大相撲の横綱白鵬(35)=宮城野=が23日、都内の部屋で1年ぶりの綱打ちを行い、初場所(21年1月10日初日、東京・両国国技館)の横綱土俵入りの際、着用する綱を新調した。通常は東京開催場所ごとに作るが、コロナ禍のため昨年12月を最後に自粛していた。感染防止のため後援者らは呼ばず、部屋の力士だけで綱を打った。

 白鵬はこれまで綱が完成する直前に部屋に来ることが多かったが、今回は早めに部屋入りし、上がり座敷で体を動かしながら、綱打ちを見守った。

 午前11時前に完成すると、できたての真っ白な綱と化粧まわしを締めて、綱の長さを調整。弟弟子の炎鵬、石浦を露払い、太刀持ちに従えて、横綱土俵入りをテストした。

 「(早く来たのは)まあ初心に戻るというか、若手の力士たちが綱打ちをする音を聞きたかった。そういったエネルギーというのを感じながら、そしてこの綱ひとつひとつに思いが込められているわけですから、それをまた腰に巻いて引き締めて、来年頑張る、というね。まあ数々の綱打ち、やってきましたけどね。今回、改めて、という感じで臨みましたね」としみじみ。

 2場所連続で全休しており、綱を締めた感覚も久々。「大きくもなく、細くもなく、ちょうどいいという感じ。なかなか最初は難しかったけど、だいぶみんな慣れてきたよね。まあ引き締めていよいよ場所だな、という気がするよね」と、再起を目指す初場所へ気は引き締まった。

 コロナが収束を見せないまま、1年が終わる。横綱土俵入りの四股には大地を鎮めるという意味がある。「(この日の土俵入りは)まあ本場所とは違うけど7月(場所)ぶりだからね。綱を締めて四股踏んで。まあ忘れてなかったね」と、にこやかに笑った。

 両横綱が2場所連続不在となり本場所での横綱土俵入りもなかった。18日から参加した合同稽古でも大関貴景勝(常盤山)、大関朝乃山(高砂)らと4日連続で相撲を取り復調をアピールした。初場所へ向け着々と準備は進む。

 「綱を締めて一番長く、横綱として務めてきたわけですから。誰よりもその(土俵入りの)意味を知っているつもりだし、しっかり責任を全うしたいと思う」とキッパリ。

 令和3年、新年場所へ向け、綱同様、真っさらな気持ち。「この頃、けがは多くなってきましたし、まずはけがをしない体作りをしながら、走りたいと思うし、その走る中で結果を出していきたいと思います。もちろん若手の壁になりつつ」と、まだまだ第一人者の座を譲る気はない。

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