世羅 ムッソーニ驚異の7人抜き!アベックV&女子2度目優勝導く

 「全国高校女子駅伝」(20日、たけびしスタジアム京都発着)

 世羅(広島)が男女ともに2015年以来の頂点に立ち、アベックVを飾った。女子は8位でたすきを受けた最終5区のテレシア・ムッソーニ(3年)が区間新記録をマークして逆転。2度目の優勝を果たした。

 焦る気持ちはどこにもなかった。最終5区を42秒差の8位で出たケニア出身のテレシア・ムッソーニ(3年)は「勝つ、としか思っていなかった」と冷静だった。

 従来の記録を27秒も更新する、14分37秒の驚異的な区間新記録の快走。残り1・5キロ地点で神村学園(鹿児島)バイレをかわして7人抜きで首位に立ち、そのまま両腕を天に突き上げて歓喜を味わった。中川監督は「接戦になるかなと思ったけど、120点の走りをした」とたたえた。

 コロナ禍で仲間が実家に戻る中、ムッソーニは広島の実業団「ダイソー」で練習を重ねた。「走ることと、勉強をしたい」という思いで来日したが、今では方言も話せるほどだ。好きな料理は、唐揚げ。すっかり日本になじんでいる。ケニアにいる家族とは大会前に連絡を取り「ライブで見ているよ。信じているから」と背中を押された。

 将来の目標は五輪選手。桁違いの走りでVに貢献したヒロインの目の前には、無限の可能性が広がっている。

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