ENEOS涙の8連覇 エース渡嘉敷ら主力不在の中で栄冠つかんだ

 「バスケットボール女子皇后杯・決勝、ENEOS87-80トヨタ自動車」(20日、代々木第二体育館)

 女子決勝が行われ、ENEOSがトヨタ自動車に87-80で勝利し、25度目の優勝と果たすとともに、史上2チーム目の8連覇を達成した。193センチのエース渡嘉敷来夢(29)は準々決勝で右膝前十字じん帯を断裂。主力の多くを負傷で欠く中、岡本彩也花主将(29)を中心にチーム一丸で逆転し、勝利をつかんだ。8連覇は第31~38回大会を制したユニチカ山崎と並んだ。

 「大丈夫!」「もう一回ここから」。ENEOSベンチから、負傷した渡嘉敷が声をからした。序盤は勢いにのまれ一時は14点差をつけられたが、第3Q残り5秒で逆転。8連覇を果たし、肩を抱き合い号泣した。渡嘉敷も涙が止まらなかった。

 チーム最多20得点の岡本は、渡嘉敷と高校からの同級生。長年プレーする“相方”を欠き「プレッシャーに押しつぶされそうで、全然寝られなかった」。不安を渡嘉敷に吐露すると「何も失う物ないでしょ?自分がいないんだから」とサラリと言われたという。

 「自分たちがどれだけできるか試されている。勝ってみんなをビックリさせないと」。第4Q最初のプレーは、渡嘉敷の「縦に行こう」との助言を胸に岡本がドライブで得点。流れを引き寄せた。

 主力不在の中で頂点に立ち「みんな自信が持てた」と岡本。MVPで日本代表の宮沢も「自分がやらなきゃという気持ちでコートに立った」と涙した。8連覇の称号を得て、女王軍団が一層たくましさを増した。

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