相沢晃が初の五輪代表内定 男子1万mで11秒近く更新する日本新

 「陸上・日本選手権長距離」(4日、長居陸上競技場)

 男子1万メートルでは今年1月の箱根駅伝で2区区間新記録をマークした相沢晃(23)=旭化成=が27分18秒75の日本新記録で参加標準記録を突破し、初の五輪代表に内定した。

 20年1月まで箱根駅伝をにぎわせた相沢が、15年の村山紘太のタイムを11秒近く更新する日本新記録で初優勝。東京五輪代表に内定した。実業団1年目。所属する名門旭化成はマラソンで五輪代表を出せなかったことから、「トラックは一人でも五輪代表を決められたらと思っていた。先輩方に負けない強い気持ちで臨んだ」と振り返った。

 序盤からハイペースで進む先頭集団に食らいつき、8000メートル付近でトップに立つと、そのまま逃げ切った。故郷の須賀川市は、64年東京五輪の男子マラソン銅メダリスト円谷幸吉の出身地。小学生で「円谷ランナーズ」と、その名を冠したクラブに所属した。

 「円谷幸吉選手は“忍耐”という言葉を大切にしていた。今日もハイペースできついところを粘って耐え忍んだことが日本記録につながった」。円谷も出場した東京五輪の1万メートルでも、その哲学を引き継いでいく。

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