バレー協会 国際大会キャンセル申請漏れ、NTCでの不適切行為を説明

 日本バレーボール協会は4日、オンラインで、今年1月のビーチバレーボール国際大会におけるキャンセル申請漏れと3月のNTCでの不適切行為について説明会を行った。嶋岡健治会長(71)は「不祥事の公表が速やかに行われず本日になりましたことをおわび致します」と謝罪した。

 経緯としては、20年1月に開催されたビーチバレーワールドツアー男子のイラン大会に参加申請していた1チームのキャンセルを同協会がキャンセル変更期日までに行わず、別の日本チームが繰り上がりで出場できる機会を遺失。大会開催から9カ月以上経過した10月下旬に繰り上がりチームのメンバーではない別チームの選手から「ミスは仕方ないとしても情報は公開すべき」との申し立てにより発覚し、嶋岡会長が確認したのも11月に入ってからだったという。

 同協会は17年のビーチバレー国際大会でも参加申請漏れがあり、再発防止策として見直しなどの確認体制を強化していたが、キャンセルの対応手順が確立していなかったため問題が発生。嶋岡会長は「日々競技に全力を尽くしている選手の努力や信頼を裏切ることとなり日本バレーボール協会として責任を深く感じています。今後はエントリー時だけでなく変更、締め切り時においても手続きの見直し、再発防止を綱紀粛正に努めて参ります」と話した。

 また、同大会で獲得できる可能性があったFIVBポイントは日本代表決定戦の出場権にも関わってくるものだったという。申請チェックミスと報告を怠った小田勝美ビーチバレーボール事業本部副本部長と鳥羽賢二ハイパフォーマンス事業本部長についてはコンプライアンス委員会で処分を審議するとした。

 不適切行為については、20年3月にビーチバレーのナショナルトレーニングセンター(NTC)にあたる川崎マリエンのトレーニングジム内で使用規則にあるシューズを履かず練習していた選手を強化指定選手の土屋宝士が注意し、相手の胸もとを掴む行為があったと発表。11月になり、協会幹部に報告が上がり、土屋に厳重注意と1カ月のNTC使用禁止とした。

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