正代、かど番脱出へ「勝ち越せたら」 順調に回復アピール、貴景勝にライバル心燃やす

 新大関で迎えた大相撲11月場所を左足首の負傷で途中休場した正代(29)=時津風=が11月30日、初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)出場へ順調な回復をアピールした。都内の部屋で稽古後、電話取材に応じ、優勝した大関貴景勝(常盤山)にライバル心をメラメラ。「勝ち越せたらいい」と持ち前の!?謙虚さ全開に初のかど番脱出を目指す。

 いきなりの大関陥落ピンチでもマイペースの正代は変わらない。「まあその時はその時って感じ。自分の中では大関に上がれたことがすごい、信じられない。胸を張って土俵に上がれたらいいかな。(初場所は)まあ、勝ち越せればいいかな」と、“らしさ”全開にかど番脱出を誓った。

 同じ大関の貴景勝の優勝には「いい刺激をもらった。頑張らなくちゃいけない」と引き締まった。来場所は3大関で最初に貴景勝が綱とりに挑む。正代は「負けたくない」とライバル心を秘めた。

 注目を浴びた新大関場所で自身初の休場。「変に勝ちにこだわり過ぎて、ケガにつながった。後々に生かせるように」と、屈辱の経験を無駄にはしない。

 普段は自身以外の取組を見ないが、初めて「第三者目線」でテレビ観戦したことが収穫。「これからはちゃんと相撲を見て研究していけたら。どういう風に対応したらとか見えてくる」と相手に応じた攻略法をつかんだ。

 この日はすり足を行い「大丈夫」と患部に違和感はなし。すでに四股も再開しており、回復は順調。12月24日の番付発表までに実戦を再開する意向だ。

 今年は5場所のうち2桁勝利が3度。初優勝も経験し大関に昇進。「今年だけでなく来年、再来年と結果を残していけたら」とケガを糧にさらなる飛躍を目指す。

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