アメフト日大、3年ぶり関学大と激突 タックル問題乗り越え…主将・伊東「全身全霊で」

 「アメフト・甲子園ボウル、関学大-日大」(13日、甲子園球場)

 第75回甲子園ボウルに出場する関西王者の関学大と、関東王者の日大が11月30日、兵庫県西宮市内の甲子園球場で会見した。関学大との2018年春の定期戦で起こした悪質タックル問題で出場資格を失ってから再起し、17年以来3年ぶり35度目の出場を決めた日大は、ライバルとの運命的な再戦で大学王者の胸を借りる。

 聖地に不死鳥が舞い戻ってきた。主将のDL伊東慧太(4年)は「関学大にはいろいろとご迷惑をかけて、また、フットボールの歴史の中で伝統の試合をしてきた相手なので、もう一度甲子園ボウルで戦うことをうれしく感じます」。関東王者を決める激闘から一夜明け、安どと喜びの入り交じった表情で現在の心境を語った。

 29日の桜美林大戦に勝利し、3年ぶりに関東王者に返り咲いた。18年秋は出場停止。再起をかけた昨季1部下位リーグで優勝し、昇格した今季上位リーグと優勝決定戦を4戦全勝で戦い抜いた。

 その先にあったのが関学大との大学王座決定戦。伊東は「どこかつながりがあったのかなと思う。この機会を逃すことなく一戦必勝したい」と運命的な再戦に興奮を隠せない。

 前回、甲子園で対戦したのは伊東らが1年時の17年で23-17で勝利。関学大はその後2連覇中で、橋詰功監督は「間違いなく日本の学生のトップ。胸を借りていきたい」と挑戦者の立場を強調する。

 実際、攻守の要が出場できるかは不透明。3年前に1年生で大会MVPに輝いたエースQB林大希(4年)は前日の桜美林大戦で負傷し、「肩を痛めたようで、きょう診察を受けている。心配している」と指揮官。伊東も今季序盤の右足故障で戦線離脱中だ。

 神様が準備してくれたかのような夢舞台を無駄にはできない。「積み重ねてきたもの、新体制になってやってきたことが正しかったと思えるように全て出し切って、全身全霊で戦いたい」と伊東。聖地で宿敵に勝ち、真の復活をなし遂げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス