十両・宇良が“居反り”入門後初めて決めた「自分でもびっくり」場所前の予告通り

 旭秀鵬を居反りで破る宇良(撮影・金田祐二)
 居反りで旭秀鵬(左)を破った宇良(撮影・園田高夫)
 居反りで旭秀鵬を破った宇良
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 「大相撲11月場所・5日目」(12日、両国国技館)

 2度の右膝手術を乗り越え、18年初場所以来16場所ぶり十両復帰した人気業師の宇良(28)=木瀬=が珍手「居反(ぞ)り」をついに決め、連勝で3勝2敗とした。

 居反りの使い手、アクロバット力士として入門。初めてプロの舞台で決めた。十両では1993年初場所12日目、智ノ花が花ノ国に決めて以来。

 相手を背中に乗せ、体をのけぞらせながら、相手を落とす奇手。「自然と体が動いた。危ないですけどね。自分でもびっくりしました。これを稽古でするわけではないので、たまたまですけど」と、取組後は振り返った。

 入門前にテレビ番組で世界大会や学生相撲の映像が取り上げられ、話題になった。自身の代名詞とも言える「居反り」を披露。不屈の男は場所前、ケガの再発も恐れず「居反りもばんばん出す」と宣言していた。有言実行となった。

 今場所は難病と闘病中の88歳女性から贈られた化粧まわしで土俵入りする。ファンレターと手形を送り合ったことが縁で親交。勇気付ける大技となった。

 化粧まわしには締め込みと同じ桃色で「技」の一文字。「そのことを考えたら技を出せて良かった」と笑みを浮かべた。

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