「自転車・トラックレース全日本選手権」（８日、ヤマダグリーンドーム前橋）

　自転車女子の世界選手権オムニアム金メダリストで東京五輪代表の梶原悠未（２３）＝筑波大院＝は３０００メートル個人追い抜きとポイントレースで１位となり、今大会負けなしの６冠を達成した。

　この日の３０００メートル個人追い抜きでは後半からスピードを上げ、相手選手に３秒近くの差をつけてゴールした。規定周回の着順（１位５点、２位３点、３位２点、４位１点）によって与えられる得点で競うポイントレースでは残り２周で周回アップしプラス２０点を獲得。２位と３１点差をつける圧勝だった。

　４日間で獲得した計６個の金メダルを首からかけ「首が徐々に痛くなってきました」と苦笑しながらも充実の表情。計１０レースのハードスケジュールにも「練習のほうが苦しいと感じた」と頼もしい。“完全優勝”を自信に「より一層過酷なトレーニングに取り組んでいく」と東京五輪に向けて意気込んだ。