鶴竜ペース上がらず「あまりできてない」 四股など基礎運動のみで調整

 「大相撲11月場所」(8日初日、両国国技館)

 2場所連続休場中の横綱鶴竜(35)=陸奥=が3日、都内の部屋で四股などの基礎運動で調整し、相撲は取らなかった。稽古のペースが上がらず、11月場所出場が不安視される中、「あまりできてない。いつもやっていたことと比べると足りない」と明かした。

 初日まで1週間を切って相撲が取れない状態は、過去にあまりないという。ここ6場所で5場所休場と精彩を欠き、師匠の陸奥親方(元大関霧島)に進退を懸ける覚悟を求められた。「出た時に結果を出さなきゃいけない。8番でいいやとかは駄目」と自覚する。

 入門時から在籍し、師匠の急逝で昨秋閉鎖された井筒部屋の建物が取り壊されることが判明。モンゴルから来日後に生活した思い出の地を最近も一人で見に行き「寂しい限り。(土俵に)座っていれば、涙も出てくる」

 35歳で苦境に立ち、先代井筒親方(元関脇逆鉾)の激励がよぎるという。「こう言っただろうなとか思うことはある。自分が生きている以上、その記憶はなくなることはない」とかみしめた。

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