「大相撲１１月場所」（１１月８日初日、両国国技館）

　腰の負傷で先場所を全休した横綱鶴竜（３５）＝陸奥＝が２７日、都内の部屋で朝稽古後、報道陣の電話取材に応じた。基礎運動、若い衆相手に胸を出し調整。腰の回復に関し、「まあ、ぼちぼち。いい感じと思いますけど」と、語った。

　近日中にも相撲を取る稽古を再開予定。「これから相撲を取ってきたらどうなるか見てみたいなと思いますけど。（古傷の右肘も）完全に良くなることはないので、なるべく痛めないようにじゃないですけど、負担がかからないように、もう１回、痛めないように注意してやるしかないんじゃないかと思います」と古傷と付き合いながらの稽古が続く。

　コロナ禍の影響で調整も厳しい。「いつもできてるトレーニングができていない。しょうがない部分もあるけど。ルーティンじゃないけどそういうものが崩れる」と話した。

　最近６場所で皆勤は１度。先場所後の横綱審議委員会で休場の多さに対し、多数の批判が出た。次にふがいない結果となれば、進退も厳しくなる。

　「しっかり土俵に立ってやらないといけない。（批判を）覆すには結果しかないんでね。あとはもう言われても仕方ない状態ですからね」と、置かれた立場は自身が一番よく分かっている。

　出場する以上、結果は必須で途中休場するわけにはいかない。１１月場所の出場可否に関し「やっぱり相撲を取ってみてだと思いますけど。いつもやっていることができているかどうかだと思います」と慎重に見極めていく。