国際体操連盟（ＦＩＧ）の渡辺守成会長（６１）は２９日、体操男子の五輪２連覇王者で、日米中露４カ国による国際交流大会（１１月８日、東京・国立代々木競技場）に出場予定の内村航平（３１）＝リンガーハット＝が新型コロナウイルスに感染したと発表した。合宿を行っていた五輪強化拠点である味の素ナショナルトレーニングセンター（ＮＴＣ）で選手の感染が判明したのも初めてで、衝撃が走った。

　内村の陽性判明前に開かれたオンライン会見では、男子の萱和磨（セントラルスポーツ）が「東京五輪につながる大事な大会。コロナ禍でも日本が安全だと証明できる大会にしたい」と誓った。女子の寺本明日香（ミキハウス）は「この状況下で試合ができるのは当たり前じゃない。大会に関わる全ての人の安全を考慮して、楽しんで試合ができたら」と意気込んだ。