ラグビーが秩父宮に帰ってきた!早大、2年連続大学王者へ7トライ白星発進

 後半、トライする早大・槙
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 「関東大学ラグビー・対抗戦、早大47-21青学大」(4日、秩父宮ラグビー場)

 各4試合が行われて開幕し、対抗戦は昨季の全国大学選手権を制した早大が青学大を47-21で下して白星発進した。対抗戦の昨季王者明大は立大に73-15で大勝、筑波大は慶大に30-19で勝った。リーグ戦は昨季覇者の東海大が関東学院大を52-24で退けた。今季は新型コロナウイルスの影響で例年より遅れて開幕。ラグビーはトップリーグや日本代表戦がなくなる中で本格的な競技再開となった。

 秩父宮にラグビーと歓声が帰ってきた。昨季大学選手権王者の早大が苦しみながらも終盤に突き放し、7トライで開幕白星。コロナ禍での開催に相良南海夫監督(51)は「観客のいる秩父宮で開幕を迎えられることをうれしく思う」と、まずはラグビーができる喜びをかみしめた。

 準備は万全ではなかった。恒例の管平高原での夏合宿が中止。接触を伴う練習が始まったのは7月下旬で、対外試合は9月中旬まで行うことができなかった。

 「開幕まで実戦が少なく、難しい面があった」と主将のナンバー8丸尾崇真(4年)。調整不足からミスと反則の連発で得点を許し、昨年は92-0、一昨年は123-0と圧勝した青学大に一時は5点差に詰められた。相良監督は「選手たちは固くなっていて、流れをつかめなかった」と苦戦を強いられた原因に「試合勘」を挙げた。

 ただ、大学王者の実力は確かだった。鈍った技術はフィジカル面でカバーした。後半に入って徐々に足が止まり始めた青学大に対して、走力で違いを生み出した。後半20分以降にSO吉村、WTB今駒、松下の2年生3人が連続トライを決めた。吉村は後半のキック全てを成功し、見違えるように相手DFを崩した。

 思い描く理想像にはまだまだ程遠い。丸尾は「試合の1戦1戦で成長していければ」と挽回を誓い、2年連続大学日本一へ異例のシーズンを戦い抜く。

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