朝乃山10連勝!難敵・御嶽海に完勝「やる時は思い切り」 3敗勢にもVチャンスあり
「大相撲秋場所・13日目」(25日、両国国技館)
関脇正代と新入幕の翔猿が11勝(2敗)を挙げ、首位を守った。1差の3敗で大関の貴景勝と朝乃山、平幕の若隆景と阿武咲の4人が追う。14日目の結果次第では、最大6人が3敗でトップに並んで千秋楽を迎える可能性が出てきた。
朝乃山は結びで、先場所まで2勝5敗だった難敵・御嶽海を完璧な右四つから豪快な左上手投げで転がし、自己最長の10連勝を飾った。投げは理想ではないと言いつつも「やる時は思い切りやれば、相手にも効く」と迷いのない攻めで3敗を守り、優勝争いに1差で踏みとどまった。
14日目は2敗の正代戦。負ければ優勝の可能性が消える。一方で、自身が勝った上で貴景勝が翔猿を下し、さらに阿武咲と若隆景も勝てば最大6人が3敗で並ぶ。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で最多の6人が、14日目終了時点で首位という大混戦になる。
「何も考えてません」という逆転Vへ、3連敗発進のどん底からはい上がった大関が、出場する力士では最高位の意地を見せる。