「陸上・全日本実業団対抗選手権」（１９日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場）

　男子５０００メートル競歩で、東京五輪２０キロ代表で昨年のドーハ世界選手権金メダリストの山西利和（２４）＝愛知製鋼＝が１８分３４秒８８の日本新記録で優勝した。従来の記録は２０１５年に鈴木雄介（富士通）がマークした１８分３７秒２２。

　レースは序盤から山西と、東京五輪代表の高橋英輝（富士通）のマッチレースとなった。２４００メートル付近で山西が前に出て、その差を広げると、一人旅となり、そのまま逃げ切った。

　圧倒的な力を見せつけた山西は「今日はまずは優勝が目標だった。結果として優勝と日本記録がついてきた。ひとまず一定の手応えはあった」と強調。記録については「想定内のタイム」と言い切った。