大坂なおみ、逆転優勝のカギは「落ち着き」 米中継局が5つの要因を分析

女子シングルス決勝でビクトリア・アザレンカを破って優勝し、トロフィーにキスをする大坂なおみ=ニューヨーク(USA TODAY・ロイター=共同)
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 「テニス・全米オープン決勝」(12日・ニューヨーク)

 女子シングルス決勝が行われ、優勝した18年大会以来の決勝進出となった世界ランク9位の大坂なおみ(22)=日清食品=は、ノーシードで勝ち上がった元世界1位で現27位のビクトリア・アザレンカ(31)=ベラルーシ=に1-6、6-3、6-3で逆転勝ちし、2大会ぶり2度目の優勝。四大大会3勝目を飾った。

 決勝戦を全米中継したESPNは公式サイトで「ナオミ・オオサカの2020年全米オープン優勝のカギ」と題し、「オオサカはぞっとする第1セットから立ち直り、アザレンカを破った」との書き出しで逆転勝利の要因を分析した。

 最初に挙げたのが「オオサカの落ち着き」。過去25年間、第1セットを落としてからの逆転優勝がなかったことを伝えながら、「彼女は1-6で叩きのめされた第1セットから精神的な強さを保っていた」、「彼女は第2セットの最初のサービスゲームを失った後でさえも決してうろたえなかった」と、メンタル面の安定を高く評価した。

 2つ目のカギは「アザレンカの弱いサーブ」とし、パワーのないアザレンカのサーブを「一番の弱点」と指摘。サーブの平均速度がオオサカの時速106マイル(約171キロ)より11マイル(約18キロ)遅かった点、第3セットのファーストサーブ成功率が62%(34本のうち21本成功)だった点、さらには第3セットの大坂のリターンポイントが17に対し、アザレンカは12だったデータを紹介しながら、「それがオオサカの巻き返しを可能にした」とした。

 続けて「オオサカはバックハンドを防いだ」を3つ目のポイントに挙げ、フォアハンドに比べて安定感に欠けるバックハンドが試合の経過とともに「際立って良くなっていった」と絶賛した。

 4つ目に第3セットでアザレンカの反撃を凌いで突き放した展開を挙げて「オオサカはさらに向上していった」と記述。最後のカギを「オオサカは積極的に勝負に出た」とし、「アザレンカのサーブに対して積極的に向かっていった点は重要な要因だった」、「勝負に出てラリーの主導権を握ったことでアザレンカのセカンドサーブの成功率を低く抑えることができた」などと解説した。

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