東京五輪7人制ラグビー本格的強化合宿 ベテラン坂井克行「まずは試合ができる体に」

 東京五輪に出場するラグビー7人制男子代表候補が7日から強化合宿を開始した。これまでは東京と大分などに分かれ、合宿を実施していたが今回はコロナ禍による自粛明け後、初めて1箇所で全体練習を行った。8日の練習後、前回のリオ五輪に出場した坂井克行(32)=豊田自動織機=がオンライン取材に応じ「きつい合宿がまた始まったという感覚です」と笑顔を見せた。

 1年延期の東京五輪については「1年で良かったのが正直な感想。4年後になると若い選手が経験を積んでお役御免も考えられた」とベテランの立場を語った。チームとしても延期により「パスや守備の立ち位置などベーシックな部分は見つめ直せる」と前向きに捉えている。

 早大在学中から7人制をプレーし、今年で11年目。長年7人制に身を置いている坂井は「ずっとセブンズに途切れず参加しているのは僕だけになった」と常にメンバーが安定していないという課題を挙げた。リオ五輪で4位の成績を残してもその直後の合宿には、人数が集まらなかったといい、強化体制の重要性を訴えた。

 セブンズへの思いも人一倍強い。「セブンズをやっていた延長上に五輪があると思うので、五輪に出るためのセブンズではない。自らの意志でセブンズがやりたいと思えるチーム作りが一番大事」と主張した。まだ15人制ほど浸透はしていない7人制ではあるが、前回のリオ五輪で優勝候補のニュージーランドを破ったように「番狂わせが起きやすい」と魅力を熱く話した。

 坂井は「コンタクトのある練習も今回から始まると聞いている。まずは試合ができる体に戻したい」と来夏へ基礎から固めていく。

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