柔道の丸山、阿部の母校クラスター発生も12月最終決戦に影響なし「4カ月先なので」

 全日本柔道連盟の中里壮也専務理事が17日、オンラインで取材に応じた。東京五輪代表が唯一決まっていない男子66キロ級の丸山城志郎(ミキハウス)、阿部一二三(パーク24)双方の練習拠点である母校で、このほど新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生。12月の最終決戦に向けた準備への支障が懸念されるが、中里専務理事は「(試合は)4カ月先なので今のところ影響ない」との見解を示した。

 密着を避けられないコンタクトスポーツの難しさが改めて浮き彫りとなっている。現在新型コロナの感染が広がっており、阿部の母校で練習拠点の一つである日体大柔道部でクラスター(感染者集団)が発生。同級19年世界王者の丸山が拠点を置く天理大もラグビー部でクラスターが発生し閉鎖となった。

 五輪代表争いは12月開催予定の国際大会、グランドスラム(GS)東京大会で決着をつける方針。同大会が中止となった場合も同時期に代替の選考会を開催予定だが、今回のクラスターの影響について、中里専務理事は「まだ時間もあるのであまり懸念はしていない」との認識を示した。

 また、全柔連の主催大会として再開初戦を見込んでいる講道館杯・全日本体重別選手権(10月31日~11月1日、千葉ポートアリーナ)についても開催方針は変わらないといい、「中止ありきではなく、どうやったら開催できるか対策を講じていく」と中里専務理事。無観客のほか、出場選手についても全14階級で260人以下を見込んで大会要項の見直しを検討しており、「なるべく(人数を)少なくしたい」。例年であれば各階級35人程度が出場しているが、半数程度になるとみられる。

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