看護師ボクサー・津端、働きながら五輪目指す 医療従事者や患者さんの「励みに」
東京五輪のボクシング女子ミドル級日本代表候補で現役看護師の津端ありさ(27)=西埼玉中央病院=が6日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で練習を行った。津端が練習環境に苦心していることから日本ボクシング連盟が個別に練習機会を設けたもので、日本代表コーチのウラジミール・シン氏らが指導した。オンラインで取材に応じた津端は、普段は勤務の間に病院の体育館で練習しているとし「サンドバッグやリングを使った練習がまったくできてなかった。感謝している」と充実の表情を見せた。
通常は日勤8時間、夜勤15時間という勤務をこなしている。医療現場では「(五輪開催は)どちらかと言うと難しいのかなという話はしている」と明かすが「競技者としては考えないようにしている」と無心に練習に打ち込む日々。「私の場合は看護師として働きながら目指すことに意味がある。医療現場の方々や患者さんに五輪に出ている姿を見てもらい、励みになることにつながってほしい」と前だけを見つめている。




