炎鵬 7月場所へメンタル改革「考え方一つで運気が変わる」
「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)
幕内最小兵の炎鵬(25)=宮城野=が10日、都内の部屋で稽古後、電話での代表取材に応じ、運気アップにつながるメンタル改革に取り組んでいることを明かした。
新型コロナウイルスによる“おうち時間”は相撲の研究はもちろん、日々の生活を考える機会になった。
「掃除とかもそうですけど、身の回りの掃除したり、本を読んだり、栄養学とか、食べ物をちょっと勉強したりとか、相撲以外で時間があったので。自分の成長につながったらな、と思って。今まで相撲のことでいっぱいいっぱいだった。他の部分のことはなかった。まあそういうプライベートのことも、自由時間ができたので、その時間を有効に使えたかなと」。
小さな体で巨漢に立ち向かうには、すべてを力に変える必要がある。「運気をあげる本とかですね、瞑想のテクニック。(瞑想は)してないですけど。場所前に集中力高めるやり方とか。あとは心の緩め方というか、考え方一つで運気が変わるっていう、そういうメンタル的な」と読書でヒントを得た。
先場所は無観客開催の雰囲気に慣れるまで時間がかかり、6勝止まり。「メンタルの部分の方が大きかったですね。やっぱりこの空気で立つっていう、お客さんがいないという経験がなくて、そういった中で自分の弱さを改めて実感したかなと」と言う。
ゴミを拾ったり、掃除するのも運気を呼ぶ一つ。「もちろん大事ですし。そういうことで運気が高まる。ものを大切にするとか、そういうこともやっていく」と、力を込めた。
この日の朝稽古は兄弟子の横綱白鵬の胸を借り10番、当たった。肌を合わせた感触は「いいんじゃないですかね、はい」と充実。
出稽古が禁止の中、横綱と日々、稽古できるのはメリット。「出稽古にいけないという部分の不安はないです。すごく恵まれているなっていうのはあります。自信につながります」と語った。