池江璃花子が五輪開幕1年前に世界へメッセージ発信 国立競技場で
白血病からの復帰を目指す競泳の池江璃花子(19)=ルネサンス=が、新型コロナウイルス感染拡大で来夏に延期された東京五輪の開幕1年前となる7月23日の行事に起用されることが6月30日、明らかになった。国立競技場に登場して世界のアスリートへメッセージを発信する予定で、大会組織委員会が準備を進めている。
池江は昨年2月に白血病を公表し、長期の入院生活を経て12月に退院。今年3月にプールでの練習を再開し、24年パリ五輪でのメダル獲得を目標に掲げている。困難を乗り越えて挑戦を続ける姿は、新型コロナウイルス感染に不安を感じているアスリート仲間へメッセージを伝えるにふさわしいと判断された。
組織委は開幕1年前の行事について、新型コロナ感染拡大防止の観点などから人を集めてのイベントは実施しない方針を示しており、観客は入れない見込み。内容に関しては「何らかの形でアスリートに呼びかけをするようなことの検討を続けている」と打ち出している。