ジョーダン氏、110憶円寄付へ 人種差別撤廃団体を支援

 NBAのスーパースターで、現在はホーネッツのオーナーを務めているマイケル・ジョーダン氏(57)とナイキが展開するスポーツアパレルブランド「ジョーダン・ブランド」は5日(日本時間6日)、人種差別撤廃や社会正義に取り組んでいる団体を支援するため、今後10年間にわたって計1億ドル(約110億円)を寄付すると発表した。

 ジョーダン氏は5月25日に米ミネソタ州ミネアポリス近郊で起こった白人警官による黒人暴行死事件について同31日に声明を出し、「私は深い悲しみと、本当の痛み、強い怒りを感じている」などと人種差別に抗議する姿勢を見せていた。

 ジョーダン氏と「ジョーダン・ブランド」はこの日、共同声明を発表。「ジョーダン・ブランドは私たちであり、黒人コミュニティです」との書き出しで、「黒人の命は(他の命と同じように)大切です。これは論争を引き起こす声明ではありません。私たちの国の制度を破綻させている根深い人種差別が完全に撲滅されるまで私たちは黒人の生活を守り、改善することに全力を尽くします」などと力強く宣言した。

 米プロフットボールNFL、ペイトリオッツのクラフト・オーナーもこの日、地元の活動団体に100万ドル(約1億1000万円)を寄付すると発表。人種差別撤廃を支援する動きは、スポーツ界でも広がっている。

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