活動終了のサンウルブズ オンラインのファン感謝祭でファンに恩返しを

 スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズのSRオーストラリア国内大会への参戦が1日に不可能となったことを受け、運営法人であるジャパンエスアールの渡瀬裕司最高経営責任者(CEO)と大久保直弥ヘッドコーチ(HC)が2日、オンラインで会見を行った。

 参戦5年目の今季を最後にSR除外が決定済みのサンウルブズ。最終年を終え、今後について渡瀬CEOは「サンウルブズをどうするかは、まだ何も決まっておりません。よく言われる特定のリーグに残して生かすということも、特定のリーグがあるわけではないので非常に難しい」と現状では定まっていない。また「選手を抱え続けることも考えてない」と明かした。

 サンウルブズを運営してきたジャパンエスアールについても今後は未定。仮にサンウルブズが存続しても、日本協会が運営していく可能性もあるとした。個人的な意見とした上で大久保HCは「サンウルブズの名前は何かしら、どんな形でもいいので残してくれたらうれしいです」と希望を語った。

 オーストラリア協会から参戦不可能と通知されたことは、まず5月30日に選手へ伝えられた。「(選手は)無念の気持があったと思うが、それ以上にこの局面の中で我々が動いていたことや、今までのスタッフに対して『ありがとう』というメッセージが返ってきた」と選手の反応を明かし、「我々にとっては救いになった。それがサンウルブズというチームの結束の強さ」と振り返った。

 渡瀬CEOは「チームが思った以上に大きくなった」と予想を上回る多くのファンを獲得してきた。「ぜいたくを言えば壮行試合をやれればいいが、現実的にはファン感謝祭をオンラインでも検討したい」と支え続けたファンへ恩返しの機会を作る考えだ。

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