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柔道五輪代表 3カ月越しの正式決定…井上監督「モチベーション下がった選手いない」

 全日本柔道連盟(全柔連)は25日、書面決議による臨時理事会で、2月までに東京五輪代表に内定していた13階級の選手について、新型コロナウイルスの影響で1年延期となった来夏までそのまま維持することを正式決定した。丸山城志郎(ミキハウス)と阿部一二三(パーク24)が争っている男子66キロ級は引き続き選考方法を協議する。

 13階級については、欧州大会が終わった2月27日の時点で五輪代表が決まった。しかし、新型コロナウイルスの国際的な感染拡大により、3月に五輪の1年延期が決定。来夏を見越して選考し直すべきではないかという意見もある中で、全柔連は内定選手の処遇について保留としていたが、今月15日の常務理事会でそのまま維持する方針が固まった。

 代表内定から“中ぶらりん”状態が続いたが、3カ月越しの正式決定に、日本女子の増地克之監督(49)は「決定、報告が延びたことで選手、所属に対して非常に申し訳なかったなというのが率直な気持ち」と陳謝。まだ本格的な練習再開や試合再開のめどが立っていないだけに「今こういう状況で、五輪に向けてベストなのは(来夏への)スライドじゃないかなという風に考えた」と、代表7人の維持を決めた理由を語った。

 7階級中6階級でメンバーが決まった日本男子の井上康生監督(42)は「選手たちも苦しい思いをしたんじゃないかなと思う」とおもんぱかった上で、「代表を継続すると決まったことは、監督としても身が引き締まる思い。それ(五輪)に向けて全力で戦っていかなければいけない」と改めて決意を語った。

 代表維持に至った経緯については、「(コロナ禍で)先が全く見えない中で、再選考を行う混乱だとか、ぎりぎりまで競い合わせることでの選手の疲弊感、準備不足を招いてしまう可能性が大ではないかと思った」と説明。それを踏まえて、「今の代表選手が1年間周到な準備を行っていけば必ず成果を挙げられると現場としては考えた。まだまだ先行き不透明な戦いが続くが、今の選手たちは2021年7月開催の五輪に向けてしっかり準備を整えていき、成果をあげられるという私自身の強い思いもある」と自信をのぞかせた。

 コロナ禍で選手は約2カ月練習ができていない状況だが、男子代表メンバーでこの日までに2度、ウェブ集会を行ったといい、井上監督は「モチベーションが下がったなんて選手はいない」と断言した。

 正式決定した代表選手は以下の通り。

 ◆男子代表

 ▽60キロ級…高藤 直寿(26、パーク24)=2大会連続2回目

 ▽73キロ級…大野 将平(28、旭化成)=2大会連続2回目

 ▽81キロ級…永瀬 貴規(26、旭化成)=2大会連続2回目

 ▽90キロ級…向 翔一郎(24、ALSOK)=初出場

 ▽100キロ級…ウルフ・アロン(24、了徳寺大職)=初出場

 ▽100キロ超級…原沢 久喜(27、百五銀行)=2大会連続2回目

 ◆女子代表

 ▽48キロ級…渡名喜 風南(24、パーク24)=初出場

 ▽52キロ級…阿部 詩(19、日体大)=初出場

 ▽57キロ級…芳田 司(24、コマツ)=初出場

 ▽63キロ級…田代 未来(26、コマツ)=2大会連続2回目

 ▽70キロ級…新井 千鶴(26、三井住友海上)=初出場

 ▽78キロ級…浜田 尚里(29、自衛隊)=初出場

 ▽78キロ超級…素根 輝(19、環太平洋大)=初出場

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