ドーピング処分の競泳・古賀淳也、2年謹慎中にモノづくりや舞台の台本読みにも挑戦

 競泳男子100メートル背泳ぎの09年世界王者でリオデジャネイロ五輪代表の古賀淳也(32)が2日、インスタグラムのライブ配信に出演し視聴者の質問に答える形で現在の心境を語った。18年に受けたドーピング違反による2年間の資格停止処分が14日で解除されるが、「50メートル背泳ぎで世界水泳の金メダルを獲ったことがないのと、世界記録。その2つのタイトルは成し遂げていない」と復帰後の新たな目標を明かした。

 古賀は18年3月、ドーピング検査で禁止物質が検出され、原則4年間の資格停止処分を受けた。摂取していたサプリメントに禁止物質が混入したとみられ、その後スポーツ仲裁裁判所が意図的でないと判断。処分は2年間に短縮され、今年5月14日までとなっていた。

 東京五輪への挑戦権は失っていたものの、来年に延期となったことで道が復活。ただ、古賀自身は「東京五輪は(予選に)間に合わなかったので1回完全に諦めた。(延期で)来年になったので挑戦はするが、自分としては(五輪は)どっちでもいいかな」と率直な心境を語り、非五輪種目である50メートル背泳ぎでの世界選手権金メダルと世界記録に照準を定めたという。

 競技から離れていた時期は「前からこういうことを考えていたので、自分でやるいい機会だな」と、指輪などのアクセサリー製作や水泳の練習用具であるパドル製作に挑戦。3Dプリンターを購入して本格的に取り組んでおり、販売も考えているという。また、知人の誘いで舞台の台本を読むことにもチャレンジしたこともあるといい、「興味を持ったことを一通りやってみた」と振り返った。

 現在、世の中では新型コロナウイルスの影響で外出自粛が要請されており、アスリートも練習できない日々が続いている。古賀は自身がドーピング違反で処分を受けていた謹慎期間に重ね合わせ、「泳ぎたくても泳げない。外に出るのもおっくう」と振り返り、その上で「水泳以外で興味があることを何でも思い切ってやってみること。家にいてもできることはたくさんある」と提案。「より成長できる。小さな変化がポジティブになる」と展望を語った。

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