「東京五輪開催はワクチン条件とせず」IOC調整委員長断言 不可欠論けん制

 国際オリンピック委員会(IOC)副会長で、東京五輪調整良い員会のジョン・コーツ調整委員長は29日、新型コロナウイルスの影響で1年延期もなお開催に懐疑的な声があがる2021年の東京五輪について「WHO(世界保健機関)の助言を得て計画している。それはワクチンに依存しない」と語った。豪・AAP通信が報じた。

 世界的な感染拡大が続く中、1年後の東京五輪開催について、悲観的な見方が強まっている。28日には日本医師会の横倉義武会長が「有効なワクチンが開発されないと、開催は難しいのではないか」との見解を示した。各国の感染症やスポーツ医学の専門家も、開催においてワクチンの開発と普及を前提とする意見は多い。ワクチンは開発に1~2年かかるとされており、東京五輪までに間に合うかどうかは不透明な状況だ。

 ただ、コーツ調整委員長は横倉会長の談話はあくまで「意見」の1つとし「ワクチンがあればいいが、ただ我々はWHOと日本の保健当局に引き続き指導を受ける。ワクチンは条件ではない」と、不可欠論をけん制した。

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