白鵬「涙を流してしまいました」千秋楽の八角理事長あいさつに感激

 大相撲春場所で史上最多を更新する44度目の優勝を果たした横綱白鵬(35)=宮城野=が23日、優勝一夜明けのコメントを出した。

 新型コロナウイルスの影響で史上初の無観客開催。「長いような早いような15日間だったような気がします。今はゆっくりしたいなという気持ち」と経験ない異例の場所に戸惑い続けた場所だった。

 それでも、達成感はある。「昨日携帯を見たらお祝いのメールや電話がいっぱい来ていましたし、優勝したんだなと感じることができました。昨日は表彰式もありましたけど喜んではいけないムードでもありました。でも色々とお祝いの連絡をいただいて、やっぱりうれしいなと思うことができました。すべてそれぞれの優勝の味は違いますけど、今回の優勝は特別ですね」とかみしめた。

 苦しい場所だったが、横綱13年目の精神力は半端じゃない。「最初は場所があるのかないのかというのもありました。でも決まったからには、やる!という気持ちで、千秋楽まで取り切らなければならないという責任も感じましたし、そういう気持ちが負けた翌日の相撲にも出たんだと思います」と語った。

 千秋楽、幕内力士全員が土俵脇にそろっての協会あいさつ。八角理事長の「全力士、全協会員を誇りに思う」との言葉に感激していた。「実はあの時、涙を流してしまいました」と下を向いて目を拭っていた。

 「理事長の挨拶の途中で胸にグッとくるものがありました。理事長がお相撲さん側に立って言葉を発してくれているような気がして。そこにこの異例の場所での初日を胸の中で振り返ってみたらグッときましたね」と、明かした。

 感染者が1人でも出たら途中で打ち切りの怖さもあった。「それが一番怖かったですね。目に見えないもの。いつそれがやってくるのか。そういう意味で今はホッとしています。場所が終わって1日たった今日も同じことを思ってしまいますね」と安どした。

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