照ノ富士が幕内返り咲きへ大きく前進「ここから」 十両Vも望み

 「大相撲春場所・14日目」(21日、エディオンアリーナ大阪)

 元大関で東十両3枚目の照ノ富士(伊勢ケ浜)が若元春(荒汐)をすくい投げで下し、2桁10勝目(4敗)を挙げ、来場所、18年初場所以来、14場所ぶりの幕内返り咲きに大きく前進した。

 左から張って右差し。そのまま深く右を差し、豪快に相手を転がした。「張り差しは最初から決めていた。がっぷり入ったので」と、迷いなく決めた。

 優勝争いでもトップの琴勝峰が敗れ3敗となり、1差で千秋楽。「もう一番(決定戦が)あると思って。自分は(本割で)勝たないといけない。(再入幕を)優勝で決められればうれしい」と、気合十分に話した。

 今場所は初日から5連勝したが、場所前に痛めた右肘の影響で失速。それでも、気力で痛みに耐えて、終盤の3連勝はさすがの底力だ。

 照ノ富士は大関を14場所務め、優勝も経験しながら両膝負傷に加え、糖尿病なども重なり、序二段まで降下。昨年春場所、5場所ぶりに復帰し、順調に番付を上げ、先場所、十両優勝を果たした。

 序二段で復帰から丸1年。「1年でここまで来た。ここからだと思っている。今年の初めに関取、オリンピックまでに幕内と思っていた。星は順調。体は順調かどうか。できることは全部やっているから」と、見据えるのは大関復帰、さらにその上だ。

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